キャリアサバイバルって何だ?
自分のキャリアをデザインする
仕事をどのようにやりたいかを明確にするキャリアアンカーに対して、自分のキャリアをデザインする「キャリアサバイバル」という概念があります。キャリアアンカーが内的なものだとして、キャリアサバイバルは外的なものです。キャリアアンカーがあることで自分らしく働けるようになるのはとてもいいことですよね。でも、そこで生き残っていくためには自分らしい働き方の追求だけではどうしても足りません。そこで必要になるのがキャリアサバイバルです!
キャリアサバイバルとは、「労働環境を分析し、自分の職務や役割について見直しつつキャリア戦略を立てていくこと」です。もう少し具体的に解説すると、「自分は周囲からどんなことを期待されているのか、それに応じて自分の役割がどう変わるのか」を分析しておくということです。ではどうやって分析していけばいいのでしょうか。

キャリアサバイバルについて考える
キャリアサバイバルは「期待・能力・貢献」の3要素で考えます。仕事を頼まれるということは、何らかの成果を「期待」されるということです。その期待に応えるためには、然るべき「能力」が必要となります。期待に能力で応えることによって成果を出し、その場に「貢献」できます。これを自分自身に当てはめて考えてみましょう。自分に求められていることはどんなことか、その期待に対して自分のどんな能力を発揮できるか、結果的にどう貢献できるかを考えていけば、自分なりのキャリアサバイバルが見えてきますよ。
この概念は、そっくりそのまま企業などの組織に当てはめて考えることもできます。企業も何らかの役割を社会から期待され、その期待に応えられる能力を持った人材を育成し、社会に貢献するわけです。企業が社会から求められていることについて考えてみると、自分がそこでやるべきことがわかってくるはずですよ。

介護職に求められている役割
1人の利用者を介護するためには、介護士、看護師、栄養士、リハビリ専門職、ケアマネジャーなどがひとつのチームとして機能している必要があります。野球やサッカーなどのチーム競技には、それぞれのプレイヤーに持ち場がありますよね。持ち場が違えば期待されていることも役割も全然違います。これと同じで、介護チームの一員が周囲から期待されていることは、自分だけが成果を出すことではなくチーム内の役割をしっかりと果たすことです。他の人と自分の役割に優劣をつけて優越感を持ったり劣等感を持ったりしたら、介護チームの力は一気に弱まってしまうでしょう。自分が一番になろうとせずチーム全体のことを考えて行動できれば、その結果をみんなで喜ぶことができるはずです。

あなたのキャリアアンカーは?
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働き方を見つめなおすための8つの分類
アメリカの心理学者エドガー・シャイン氏によって提唱されたキャリアアンカーという考え方は、「管理職」「専門能力」「安全や安定」「創造性」「自立と独立」「奉仕・社会貢献」「チャレンジ」「生活様式」の8つの傾向に分類されています。自分のキャリアアンカーを見つけるための最初のステップとして、これら8つの分類に自分の傾向を当てはめてみましょう!そうすることで、スムーズに自己分析を進めることが可能になります。
キャリアサバイバルって何だ?
併せて転職エージェントに相談するとマル